2015年にサービス提供を開始した「Tickmill」は限りなく狭いスプレッドが人気で、さらに信頼性抜群のライセンスを保有していることも利用者増加に繋がりました。
この記事では、Tickmillが提供するサービスの内容やその評判・口コミ、また利用する上でのメリット・デメリットについても詳細な形で解説していきます。
項目 | スペック・サービス内容 |
---|---|
金融ライセンス | セーシェル諸島金融当局(FSA) |
資産保証 | 分別管理 |
取引方式 | NDD(ノンディーリング方式)およびSTP方式とECN方式 |
スプレッド | VIP口座・プロ口座 ドル円0.0pips~ |
手数料 | VIP口座2ドル相当(往復取引)、プロ口座4ドル相当(往復取引)、クラシック口座無料 |
約定力 | 非常に高い |
ボーナス | 未入金ボーナス30ドル相当 |
最大レバレッジ | 500倍 |
ロスカット水準 | 30% |
最小取引単位 | 0.01ロット(1,000通貨単位数) |
日本語サポート | 16:00~23:00のみだが、日本語対応は万全 |
取引ツール | MT4 |
※Tickmillは2020年3月末より日本居住者へのサービスは停止されています。
そのため、現在利用する場合は英国アカウントを取得する必要があります。
大隅章太郎
目次
Tickmillの評判・口コミ
Tickmillに関する良い評判・悪い評判を実際の口コミもとにご紹介していきます。
Tickmillの悪い評判・口コミ
まずこちらはTickmillに関する悪い評判・口コミです。
TICKMILLも日本撤退。なんか最近日本を撤退する海外ブローカー多い気がするな。
金融庁からの外国への根回しがあんのかな。 pic.twitter.com/kfqvZ9IJry
— 弁護士・中川〜GOLDトレーダーは引退しました〜 (@fxatty) March 20, 2020
Tickmillに100ドル入ってるんだけど、マジで引き出しがめんどすぎる。。。
もうあげるから電話してこないでほしい— Quants Man (@QuantsMan) April 15, 2020
Tickmillの良い評判・口コミ
続いてこちらがTickmillに関する良い評判・口コミとなります。
手数料無しに慣れてる人は往復いくらとかプロフィットが分かりづらいだろうけどtickmillプロ口座のスペック
↓
手数料1lot往復4$
極狭のスプ(ドル円0.2pips)
レバ最大500倍
ゼロカット
指標トレードOK
EA OK
ストップレベル無し
約定NDD方式余談:口座開設ボーナス30$もある
— 彼方くん。 (@888kanata) June 7, 2019
もう、Tickmillでさぁ… US500とSWISS20とDAX/DE30あたりでEAスキャルやっときゃ、ほぼ低スプ固定だし手数料もかからないし無敵なんじゃないの?
US500なんて土日以外オープンだし…
— Hmn_ (@Kzhr_Hmn) April 25, 2019
貰えるものは貰う乞食精神で、
10/29からtickmill30ドルボーナス口座で真面目に遊んでたらついに出金上限1万円到達🙄
メイン口座取引と同タイミングトレードするだけだったからタダ感しかない😘
約40日、107回トレード、45勝62敗、勝率42.06%、損益率3ちょい。 pic.twitter.com/yT7z51HCTK
— 198 (@highleverageFX) December 12, 2019
Tickmillの評判・口コミまとめ
Tickmillの評判・口コミをまとめると以下のことが分かりました。
- 低スプレッドでスキャルピングに有利
- 未入金ボーナスがある
- 往復手数料が4ドル~と安い
Tickmillはスプレッドが低い・手数料が安いなど、スキャルピングトレーダーにとって有利な環境を整えてくれていました。
また、未入金ボーナスもあるため元手なしでも取引ができるというのは初心者にとっても大きなベネフィットです。
しかし、残念ながら2020年3月末で日本居住者に対するサービスを中止し、撤退を決めてしまっています。
大隅章太郎
Tickmillのデメリット
Tickmillに関する評判・口コミから分かったデメリットというのはこちらです。
- 入出金方法が限られる
- 円口座が開設できない
- 分別管理になる
- 日本語対応度が低い
それぞれのデメリットについて詳しく見ていきましょう。
デメリット①入出金方法が限られる
Tickmillを利用する上での大きなデメリットは、入金方法が少ないという点です。
- 海外銀行送金
- クレジットカード/デビッドカード
- Skrill
- ネッテラー
このうちSkrillとネッテラーは日本居住者が利用できませんので、海外銀行送金とクレジットカード/デビッドカードしか入金方法がないということになります。
また、最近では国内クレジットカードの多くが海外FXサイトへの入金に使えなくなってきていますので、実質的には海外銀行送金しか利用できないというのが不便なところでもあります。
デメリット②円口座が開設できない
Tickmillには円建ての口座が用意されていません。そのため、必ず外貨建ての口座を開設することになります。
外貨建ての口座は計算が面倒で、さらに相場の値動きによっても損益が変わってきます。
そのため日本人にとってはやや使いづらいという印象があり、初心者トレーダーにはあまりおすすめはできないかもしれません。
デメリット③分別管理になる
Tickmillでは顧客の資金を分別管理していますが、信託保全についてはその補償内容を公開していません。つまり、実際には日本人向けの信託保全がないと考えていいでしょう。
そのため、万が一Tickmillが倒産した場合には預けていた資金が戻ってこない可能性がはるかに高いです。
大口トレーダーにとっては非常に心配でもあり、利用する上では不安に感じる部分でもあります。
(なお、英国アカウントの場合は50,000ポンドの信託保全あり)
デメリット④日本語対応度が低い
Tickmillの日本語サポートデスクは、日本時間の16:00~23:00のみでした。そのため、24時間日本語対応可の海外FXサイトと比べるとだいぶ日本語対応度が低く感じます。
また、時間外の場合は当然トラブルや分からないことが起きても対応不可となっていますので非常に不便です。
Tickmillのメリット
Tickmillを利用する上でのメリットは次の7つになります。
- 金融ライセンスの信頼性が高い
- スプレッドが狭い(取引コストが低い)
- 約定力が高い
- スキャルピングにも有利
- 未入金ボーナスがある
- NFCマシーンなどのキャンペーンが充実
- さまざまな金融商品の取引が可能
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
メリット①金融ライセンスの信頼性が高い
Tickmillは日本人向けにサービスを提供する上ではセーシェル諸島のライセンスを利用していましたが、そのほかに世界の金融機関の中でも審査が非常に厳しいと言われる英国ライセンスも保有しています。
これはTickmillが健全な運営環境、潤沢な資金を用意していた証拠でもあります。そのため、海外FXサイトの利用に慣れている方であれば利用がおすすめできるブローカーでしたね。
メリット②スプレッドが狭い(取引コストが低い)
通貨ペア | クラシック口座 | プロ口座 | VIP口座 |
---|---|---|---|
取引コスト | 手数料無料 | 手数料4ドル/1ロット (往復) |
手数料2ドル/1ロット (往復) |
ユーロ/米ドル (EUR/USD) |
1.4 | 0.1 | 0.1 |
米ドル/円 (USD/JPY) |
1.4 | 0.2 | 0.2 |
ユーロ/円 (EUR/JPY) |
1.6 | 0.7 | 0.7 |
英ポンド/円 (GBP/JPY) |
1.6 | 0.7 | 0.7 |
豪ドル/円 (AUD/JPY) |
1.6 | 0.5 | 0.5 |
ユーロ/英ポンド (EUR/GBP) |
2.3 | 0.7 | 0.7 |
(上記は各通貨ペアの平均スプレッド/pips)
Tickmillの魅力はなんといっても、ご覧のような非常に狭いスプレッドと安い往復手数料で取引ができる点です。
特にVIP口座は往復手数料2ドル、平均ドル円スプレッドが0.1pipsという好条件が揃っていますので、短期から中長期トレードまで幅広く有利に利用することができます。
メリット③約定力が高い
Tickmillは約定力がとても高く、狙ったタイミングで注文を通すことが可能です。もちろん約定拒否などもなく、公正な取引が出来る海外FXサイトとなっています。
ちなみに約定スピードはおよそ0.1秒と、業界でもトップクラスの速さを誇っています。
メリット④スキャルピングにも有利
Tickmillは極狭スプレッド・安い往復手数料・高い約定力が魅力的な海外FXサイトですので、当然スキャルピングトレーダーにとっては有利な環境が揃っています。
短期的に集中して利益を生みだしたいというトレーダーに関しては、なんとか英国アカウントを取得しトレードを継続したいという人も多いことでしょう。
メリット⑤未入金ボーナスがある
Tickmillでは口座開設をするだけで30ドル相当の未入金ボーナスが貰えます。つまり元手タダで稼げるチャンスがあるということですね。
あまりこの未入金ボーナスを設定している海外FXサイトは多くありませんので、その点でも優良なサイトと言えるでしょう。
メリット⑥NFCマシーンなどのキャンペーンが充実
TickmillではNFPマシーンキャンペーンといった「市場流動性の高い各非農業部門雇用者数(NFP)」が発表される期間に金融商品のレートを予想して賞金を獲得するというユニークなキャンペーンを実施しています。
ちなみに過去の最大獲得賞金は5万円ということでしたので、ボーナス額としてはなかなか高い部類に入るかと思います。
メリット⑦さまざまな金融商品の取引が可能
Tickmillは取り扱い銘柄の豊富さというのも魅力的な部分として知られています。
- FXの通貨ペア:62種類
- 株価指標・WTI:16種類
- 貴金属:2種類
- 債券:4種類
いろいろな銘柄に投資が出来るというのは、それだけチャンスが広がるということでもありますので、取引可能商品が多いというだけでも利用するメリットはあります。
Tickmillの入金方法と手数料
日本居住者のトレーダーがTickmillに入金する方法は以下の2つです。
入金方法 | 手数料 | 反映時間 |
---|---|---|
海外銀行送金 | 無料 | 1~3営業日 |
クレジットカード/デビッドカード | 無料 | 即時 |
Tickmillでは他にもSkrillやネッテラーという入金方法がありましたが、撤退および日本人ユーザーの利用不可という理由から上記2つの入金手段しか用意されていません。
Tickmillの出金方法・手数料とかかる日数
Tickmillの出金方法は以下の2つです。
出金方法 | 手数料 | 反映時間 |
---|---|---|
海外銀行送金 | 無料 | 1営業日後 |
クレジットカード/デビッドカード | 無料 | 1日~数週間 |
スティックペイ | 無料 | 即時 |
2019年末時点でのTickmill出金方法はご覧の3つでした。なお、クレジットカードに関しては各カード会社の返金処理の早さに準じて反映スピードが異なります。
Tickmillのスワップポイント
Tickmillのスワップポイントは変動制で、公式ホームページ内から確認することができました。
ただし、現在は日本人向けサービスを中止しているため閲覧することはできません。
Tickmillの最大レバレッジは?制限はある?
Tickmillの最大レバレッジは500倍です。
なお、保有ロット数・口座残高によるレバレッジ制限に関しては設けられていません。
Tickmillの口座開設方法
Tickmillの口座開設方法は以下の通りです。
- Tickmillの公式HPから、「口座開設」ボタンをクリック
- 開設フォームにて「セーシェル口座」「英国口座」を選択(日本居住者はセーシェルのみ)
- 氏名やメールアドレスなど個人情報を入力(自身の資産や学歴なども)
- パスワードを設定
- 情報送信で口座開設手続き完了
こちらがTickmillの口座開設方法ですが、現在セーシェルアカウントは登録不可となっていますので、利用をしたいのであればどうにかして英国アカウントを取得するしかありません。
kmillの取引方法(MT4の使い方)
Tickmillで利用可能な取引プラットフォームはMT4のみです。その使い方を説明していきます。
- Tickmillもしくはオンライン上からMT4ダウンロードページにアクセス
- MT4をダウンロード、自身のパソコンにインストール
- MT4を起動し、Tickmillから送られてきたID・パスワードなどログイン情報を入力
- ログイン完了で利用可能となる
Tickmillの取引時間
取引時間 | |
---|---|
夏時間 | 月曜日午前 6:05 ~ 土曜日午前 6:00 |
冬時間 | 月曜日午前 7:05 ~ 土曜日午前 7:00 |
Tickmillの日本時間での取引可能時間は上記の通りです。
年末年始・ゴールデンウィークの取引時間は?
月日 | 2019年 年末年始取引時間 |
---|---|
12/31(月) | 午後9時閉場 |
1/1(火) | 終日閉場 |
1/2(水) | 通常通り |
Tickmillの2019年末年始の取引スケジュールは上記の通りです。
なお、2020年ゴールデンウィークに関しては、そもそも日本居住者トレーダーが利用できませんので各国スケジュールに準ずる形となります。
Tickmillの解約・退会方法
Tickmillでは顧客の解約・退会方法を明示していません。
ただし、2020年3月末の日本人向けサービスの中止・日本市場からの撤退を受けて「資金の引き出し」をトレーダーに要請するメールが届いています。
この資金の引き出しが完了すると自動的に解約・退会となると考えていいでしょう。
TickmillのQ&A
ここではTickmillに寄せられる疑問・質問に対してお答えしていきます。
Tickmillで両建ては認められている?
Tickmillでは両建てが認められています。そのため、別口座間において同一銘柄の反対ポジションを保有することが可能です。
Tickmillの最大ロット・最小ロットはいくら?
最大ロット数 | 100ロット(10,000,000通貨単位数) |
---|---|
最小ロット数 | 0.01ロット(1,000通貨単位数) |
Tickmillで取引が可能な最大ロット数および最初ロット数は上記の通りです。
Tickmillは本当にゼロカットで追証なしなの?
Tickmillではゼロカットシステムを採用していますので、顧客が追証を支払うことはいっさいありません。
そのため、借金が発生するリスクがゼロとなっています。
ロスカット水準は?
Tickmillのロスカット水準は30%です。なお、海外FXサイトとしては平均的かやや高い設定と言えます。
出金するとボーナスはどうなる?
Tickmillでは未入金ボーナス3,000円相当を新規顧客に与えています。このボーナス金額で取引をおこない、利益が出た場合は出金が可能です。
ただし、出金をするとボーナス自体は消失します。
Tickmillがおすすめの方
Tickmillがおすすめの方、おすすめできない方についてまとめました。
Tickmillがおすすめできない方
Tickmillは、次のような方にはおすすめできません。
- 円建て口座を求める方
- 海外銀行入金による手数料負担が気になる方
現在、Tickmillは日本居住者向けサービスを取りやめておりますので、新規口座開設はできません。
ただし、仮にサービスを再提供し始めた際、上記に当てはまる方にはおすすめができませんので、覚えておきましょう。
Tickmillがおすすめの方
一方で、Tickmillは次のような方におすすめです。
- スキャルピングトレーダーの方
- 両建て取引をおこないたい方
- レバレッジ制限なしで取引をおこないたい方
- 取引手数料を抑えたい方
- ドルやユーロで口座を建てられる方(気にならない方)
Tickmillは取引環境の自由度、そしてスプレッドの狭さ・往復手数料の安さが魅力的な海外FXサイトです。
そのため、スキャルピングトレーダーや両建てメインの方からは非常に好まれていました。できればまた日本でのサービスを開始してもらいたいと考えている人も多いでしょう。